ターボエンジンが搭載されなかったV35スカイライン。弊社ではデビュー直後にターボ化を行い、さらにスーパーチャージャー仕様も製作しました。今回は、そのスーパーチャージャー仕様をコンプリートカーとしてお買い上げいただいたユーザーさんの紹介です。
オーナーの下野さんがスカイラインクーペを選んだ理由はデザインだ。以前はチェイサーに乗っていたという下野さん、実はR30~R34まで続いた、あのいかにもなスカイライン・スタイルが嫌いだったとか。
「あの形が嫌いでしたねぇ。ガラっと変わったこのカタチはすごく気に入ったんですよ」
下野さんは、チェイサーの次の愛車として、スカイラインクーペを探し始めた。
「たまたまHKS九州サービスさんに在庫で有るのを知ったんですよ。もともとデモカーだったから走行距離がとても短く、程度も抜群。スーパーチャージャー付だったから、その分プライスが高めでしたけどね。あとで装着することを考えると、とてもお買い得でもありました」
「正直言って、とてもお買い得だけど、やっぱりそれなりの金額だったんで、ちょっと迷ったんですよ」
店頭で現車を前に悩む下野さん。
とりあえずは、薦められたこともあって実際に乗ってみることにした。
「乗ってびっくり。もうチェイサーとはぜんぜん違う。ゼロ発進でとんでもない加速をするんですよ。チェイサーはタービンが回りきるまで遅いですから、もう明らかに違いを体感しました。ええ、もう即買うことにしましたよ(笑)。乗ってみたら、もう駄目でした」
冷却系は、オイルクーラーとインタークーラーの追加を行っている。街乗りではこれで十分なキャパシティとなっている。バンパーカットなども行わず、外部からはその存在に気付きにくい。あくまでアダルトな仕様だ。
圧倒的なパワーを誇るわりに、ブースト計が設置されているほかは、インテリアはかなり普通だ。コンピューターはHKSのサブコンF-CON SZを採用。これも通常は助手席の足元のカーペット下に置かれるので、まったく気付かない存在だ。大人のチューニングカーにはこのくらいがベストなのかもしれない。
エクステリアにおいてチューニングカーらしさを誇っているのは、唯一リアウィングの存在だろう。デュアルマフラーも存在感たっぷりだが、まさか過給機チューンが施されているとは…加速されるまでは気付かないハズ。
その意外性こそが、このスカイラインクーペの魅力なのだ。