目次

記事一覧

【R35GT-R】GT600 のディテールを探る

HKSがリリースしているR35のチューニングメニューには、大きく分けて3つのステップがあります。
それはご存知の通り、GT570、GT600、そしてGT800。
各数字は、それぞれのパッケージが実現するパワーです。

数字だけ見てしまうと、BNR32でも可能な数字―そう思う方も少なくないでしょう。
が、第二世代GT-Rの心臓RB26DETTが実現する同数値のパワーとは、まったく別物。
それはやはり、第一に絶対排気量の違い、そして第二に、それを増幅(過給)するタービンとそれを取巻くマネジメントシステムの違いも大きな要因です。
基礎体力と、それを生かすシステムの両方が別物。

よって、「ブーストアップ」といえども、既知の体感世界とは違うものだと言って良いのかも知れません。


さて、先述のGT570とGT600はブーストアップ、そしてGT800は、エンジン内部パーツの変更も伴う(要する)タービン交換仕様。
今回はその中ではミドルポジションに位置するGT600を紹介します。


GT570は吸排気系のリファインによる効率の改善・開放によりブーストアップを可能にしたパワーアップであるのに対し、GT600は、それらに加えて燃料系を強化している点が、大きなトピックです。
つまり、GT570で吸排気系を改善した上で、GT600では、そのキャパシティーアップに相応しい燃料増量というドーピングを行い、キャパを十二分に生かしたパワーを引き出している、というワケです。


では、実際のGT600のディテールを紹介します。

■サクションパイプ
ファイル 151-1.jpg
左が純正品、右がHKS製です。
広角寄りのレンズで撮っているので解りにくいのですが、実際にはHKS製のほうが、明らかに太いパイプになっています。
コレだけでも効率が違います。

■インタークーラーの配管
ファイル 151-2.jpg
上が純正で、下がHKS製です。
やはりサクションパイプ同様に、明らかに太さが違います。
特に過給により内圧が増したときに、この吸気効率改善が大きな差を生みます。

■フロントパイプ
ファイル 151-3.jpg
上がHKS製、下が純正。
明らかに違う太さ、そして理想を追求したレイアウト。
さらに、重量が全然違うのです。
これは触媒レス&タイコレスであるRacingPackage専用アイテムです。

■メタルキャタライザ
ファイル 151-4.jpg
こちらはSportPackageに組み込まれている、メタルキャタライザ。
ご覧の通り、タービン直後に設置され、パワーとレスポンスの損失を最低限度に抑えつつ、時代に即した触媒機能を実現しています。


そしてこれが、GT600の要!
■強化燃料ポンプ
ファイル 151-5.jpg
GT570では、吸排気性能の向上による純正のフューエルポンプの限界まで使い切るキャパシティーを実現。
そこで、さらにそのキャパに相応しい燃料供給能力を加えよう、というのが、このGT600のポイントです。
写真の左が純正、右がHKS製。見た目はほぼ同じですが、中身は別物なのです。
当然ですが、ヒューエルレギュレータも専用の強化品が装着されます。


■ミッションオイルクーラー
ファイル 151-6.jpg
3.8リットルもの大排気量ツインターボをさらにブーストアップさせるワケですから、中低速からトルクの太り方はハンパではありません。
長い月日をかければ、当然ミッションへの負荷も差がでます。
そこで、先々を見越して、オプション設定されているミッションオイルクーラーの出番です。

ファイル 151-7.jpg
フレッシュエアを確実にコアに当てる作りの良さが特徴です。

ファイル 151-8.jpg
そしてミッションに繋がる配管がまた見事。
完成度の高さは、日頃見えない腹下に置いておくのはもったいないほど。
見た目の見事さは、そのまま効率の良さでもあります。


■ちゃんとシャシダイでチェック
ファイル 151-9.jpg
装着後のセッティング確認は、まずはシャシダイで、
そしてきっちり煮詰めたうえで、公道でのテストを行い、納車となります。


弊社GT-R担当者は日頃忙しくてなかなか更新できないのですが、
またネタが揃ったらアップさせていただきます。
どうぞお楽しみに。